『森口織人の陰陽道』を読んで

 久しぶりに小説を読んだので、感想を書こうと思います。

普段は、専門書ばっか読んでいるので、小説はめったに読みません。

 文学部なのに、読んだものといえば、超古い古典か、ラノベか、マンガです。やばいと思いつつも、日本の有名な作家の作品は読んでいません。
 なので、私に、その手の話はふらないでくださいね。

 さて、今回読んだものもラノベです。

 電撃文庫新刊、おかゆまさき森口織人の陰陽道』です。

 彼の前作、『撲殺天使ドクロちゃん』シリーズでのデビューからお世話になっています。このネーミングに魅かれてつい手にとった一冊、それがアニメ化され、さらにはネットラジオをするまでに成長しました。

 軽快なトークでラジオをすすめる、作者。
 
 作者へのドッキリの企画を仕掛ける、小説の担当編集。

 ラジオのトークでいろんな人気を集める、アニメプロデューサー。

 ラジオをほぼキャラじゃなく、本人のキャラでやっていた、ヒロイン役の声優さん。

 ラジオに出てくるたびに、ぎりぎりの発言をしていく、アニメ監督。

 それに、マネージャーさんや他の出演者など…。

 小説、アニメ、ラジオ、それぞれどれもおもしろく、久しぶりにDVDを買いました。
 
 なによりも、関わっている人の、おもしろく、楽しくしようと、やってやるぞ的な雰囲気が、とてもよかった。

 
 この小説と、さらには普通のコミカライズとは違ったコミックが売れれば、アニメ化やネットラジオも期待できるこの作品。

 その願いも込めて買って、読みました。

 前作は、主人公の少年の一人称で物語が語られ、そしてアニメ版では、その特性を活かした主人公のツッコミが特徴的な、ギャグもの。

 けれども、今回は主人公とヒロインの内面描写が多少なりにもあるにしろ、基本的には3人称で書かれているので、ギャグ路線ではありません。

 とりしもさんのイラストもいいですし、キャラも立っている、マスコットもいいかんじです。

 前作がすごかっただけに、この設定でもすごいとは感じられなくなっています。

 個人的には、妄想のようなシーンをパワーアップさせていくのではなく、主人公とヒロインを囲む、サブキャラとの絡みを重視して作品を作っていってほしいです。
 
 小説、アニメともども応援するので、是非がんばってほしいです。