日常の一コマ

 自分が同じパターンで行動しているだけで、周りも同じパターンで動いているわけではないのに、私たちはいつもの「日常」を感じ、そこに倦怠感さえ覚えてしまう。

 しかし、周りの人、はたまた自分もいつもと全く同じ行動を取っているわけではない。

 それは、自分の見方や感じ方が敏感じゃないから、同じような感じを受け取ってしまうのかもしれない。

 というわけで、いつもと変わらずバイトへ行ったときに出会った出来事について。

 山手線の某駅を降りて、駅前を歩いていると、なんとヴァガヴァットギーターとクリシュナ関連の本が露天で売られていたのです。

 しかも、一見したところ店員さんのような人は見当たりません。

 ここでは、普段ストリートミュージシャンコスプレイヤー、絵描きなどがいるのですが、なぜに今日はインド関係の書籍を売っているの?

 誰が買うの?確かに外国人が多く訪れるところだけど…。

 私には、何のためにそこで売っているのか皆目検討もつきません。

 世の中には、不思議なこともあるもんだな〜と思いました。

 
 そこを通り過ぎて、公園内を進んでいて、大学生4人組らしき集団を早足で追い越したとき、聞こえてきた会話です。

 「俺、あの先生の授業、実はまだ一回ぐらいしか出てないんだよね〜」

 あ〜、よくある話。誰かに代返でも頼んでるのか〜。

「大丈夫。ウィキィ駆使すれば余裕だから」

 昨今うちの大学でも問題になっている剽窃、しかもウィキィかよ〜。

 ウィキィも株が上がったな〜。

 てか、それで大丈夫な授業ってどんなんだよ?

 そんな授業のためによく高い学費を払っていられるな、と突っ込みたかった。

 
 見方や考え方一つ変えるだけで、何事もない日常も急に色を帯びた世界に感じられるかもしれません。

 様々な視点をもてれば、分析的に捉えられるかもしれない。

 またいつもと同じだからこそ、そこに日常のありがたさを感じるかもしれない。

 そこに変な妄想を加えるだけで、エロティックな世界に見えてくるかもしれない。

 

 そう、日常にはワクワクとドキドキと、そしてエロエロがつまっている、と思うような、思わないような。