2009年3月で見終わったアニメの個人的な感想
京アニオリジナル作品と聞いて、期待と不安をどちらも抱えながら見ていました。
世界観、特に「アクト」は、かなりメッセージ性を持ったもので、大変良かったと思います。
また、各話タイトルは「○○すること」というシンプルなものでしたが、逆にそれが強い印象で、結構グッときましたね。
しかし、視聴者がそれら設定の膨大な情報量をあの短い話数でしっかり理解し、シンクロまでするのは非常に困難かなと…。
画面を通して3人称的な視点からストーリー展開を見るってかんじ。
まさに傍観者的なアニメの見方しかできず…。
●「とある魔術の禁書目録」
魔法と科学の能力や技については、いろいろな意見があると思うので、省略。
とりあえず、アニメタイトルに副題が付くような気が。
〜上条当麻の冒険〜や、
〜科学と魔術と〜などなど、
アニメタイトルのインデックス(禁書目録)たんは、1クール目の半ばからメインからサブキャラへと、徐々に変わっていきました。
それでもインデックス(CV.井口裕香さん)たんの可愛さは、最後まで続いていましたが。
他に、気になったことは、今まで真面目でまっすぐな主人公役を演じていた岡本信彦さんが、今回少し狂ったようなアクセラレータの役を演じたことですね。
このキャラ自体が完全な悪役ではなく、心の底にはやさしい心を持っているキャラで、そんな狂気にとりつかれたキャラを演じるアクセラレータという微妙なとこを、岡本さんは上手く演じられていたんではないかと思います。
ストーリーも、特にお遊び回などの休みも入れずに、敵を倒したら次の話数からまた新たな敵と、息つく暇も与えないかんじでどんどん展開が進んでいっていました。
なので、ちょっと話を詰め込みすぎたかな?とも思います。
話と話の間に、日常生活の描写や心の迷いや成長などをもう少し入れてみるのもありだと。
ま、とりあえずはアニメ化される「とある科学のレールガン」に期待です。
●「明日のよいち!」
ちょっと昔のアニメを見ているような何か懐かしい感じがしました。
特に、必殺技を出すときに技名を叫ぶのがたまらない。好きですww
有名声優を使っていたので、かなり期待していたのですが、普通のラブコメで終わったような気もします。
でも、最後の方の佐藤利奈さんの精神だけが退化してしまった演技は、上手いな〜と思いましたね。
大きい身体に幼い精神、その言葉は人を傷つけてしまうほど無邪気で純粋、そんなものを演じてしまう。すごいな〜としか言えません。
個人的に気になった点は、OPの映像と歌のシンクロです。
全体的に画のスピードが遅かったように感じました。
歌の速度に合わせると、ちょうど良いかんじなのですが、アニメのOPって結構歌の速度よりも画が変わっていく速度が速く、その分若干歌も速いように感じます。
さらには私が速いOPが好きなの方なので、今回のはちょっと違和感があったような気もします。
最終回は、ちょっと気になるシーンもあったり、次回作があればまた注目したいですね。
ラジオの方は、岡本さんと佐藤さんがどのようなトークをするのか気になっていたのですが、結構はちゃめちゃなラジオになっていました。
怒りきれない佐藤利奈さんやカオスな状況をうまくまとめる岡本信彦さん、ゲストで牛乳納豆茶漬けをリベンジした戸松遥さんなど、かなり楽しませてもらいました。
●「鉄のラインバレル」
またもやロボットに乗ってしまった柿原徹也さん、ドリルに続くロボット主人公www
「正義な」アニメでしたね、熱かった。。
いろいろと予想を裏切る展開もあったり、ストーリーは楽しませてもらいました。
ラジオ、鉄のラジオバレルの方は言わずもがな、面白いの一言につきます。
いろいろと無茶なことに挑戦される能登麻美子さんが、身近な存在に感じられました。
あのラジオの方向性は間違ってないと思います。
アニメとラジオの新しい関係、ラジオがただアニメの宣伝的なものではなく、ラジオはラジオでリスナーと共に大いに楽しむ、そんなのもありだと思いました。
声優の中で、特に能登麻美子さんの「あなた、最低です」は、名言ですねwww
いろいろと今後も語り継がれそうな番組でした。
●「黒執事」
一瞬完全に女性向けの作品では?とも思ってましたが、見てみたら全然そんなことはありませんでした。
主人公シエルが、「復讐」とか「使えるコマは使う」などの言葉を使うダーク系な人で、最近ではあまりいない、どっちかっていうとマイナスなキャラ。
それでも、コメディ要素があるので、全然暗く感じません。特に、グレル(CV:福山潤さん)は、いい味出してました。
他にキャラとしては、執事のセバスチャン(CV:小野大輔さん)の「あくまでしつじですので。」も良かった。
あと、最終回の「人柱」は、TBS系クオリティだと勝手に思ってしまうほどの演出。
最後に、個人的にですが、天使と悪魔の設定がもの足りなかったように感じました。
ただ純粋に不浄を嫌い、街を浄化し(焼い)てしまう天使、その醜さゆえに画面上では描かれなかった悪魔の姿など、もうちょっと踏み込んでダークなテイストにして欲しかった。
●「とらドラ!」
結構リアルなテイストを持ち込んだ学園ラブコメ!
だいたい学園ラブコメは、主人公が異様にモテたり、ヒロインが可愛いのに、いまだ彼氏がいなかったりと、ありえないワールド全開のことが多いんです。
ま、もちろんこの作品も、そんな要素がまったくないわけではないのですが、恋のビミョーな時期が続いたり、気まずくなったりと、主人公や周りのキャラの心が揺れている時間が多かったので、結構リアルに感じられたんではないかと思います。
そういう意味では、川嶋亜美(CV:喜多村英梨さん)の存在は大きかったかなと。
当然のことながら、第三回の声優アワードで主演女優賞をとられた釘宮理恵さん演じる逢坂大河はよかったです。でも、一番印象に残ったのは、ブサイクなんだけど、なぜか愛らしいインコちゃん(CV:後藤沙緒里さん)ですかねwww
全体的に良かったアニメだと思います。
でも、現実の学生時代なんて、人はもっと自分勝手に動いて、それだけどちょっと勇気が出ないヘタレで、まさにビミョーという言葉がピッタリの状況で。
いろんなことが起きるけど、後で振り返ってもすっきりしたものにはならない、そんなような気がします。
●「まりあ✝ほりっく」
これも一風変わった学園ラブ(?)コメでした。
女装少年役の小林ゆうさんは好演ですね〜。
新房監督×シャフトの小ネタ満載も良かった!
なによりもEDが終わってのCMの後の、あのカオスな映像が大好きでした。
あとは、寮長先生(ゴッド)と与那国さん(犬)のシーンが印象的で、このコンビだけでも結構話が作れるんじゃないかと。。
百合趣味な主人公というのも、ありだなと感じました。
あとは、このようなギャグものの投資回収が上手くいくのかが気になります。
1stシーズンは、1stシーズンでよかったのですが、2ndシーズンの今作もこれはこれでよかったと思います。
久しぶりに再会した幼馴染との対決など、オトナな人間ドラマが見られて面白かった。
作画崩壊だとの騒ぎもありますが、個人的には、あれはあれでいいんじゃないかなと。。
あとは、最終話のラストの写真がとても印象的でした。
●「ガンダムOO セカンドシーズン」
ガンダムでしたね〜、良かったです。
ストーリー的には、しわ寄せがすべてリボンズにいってしまたような気もしますが、まあしょうがないんですかね。
もうガンダムは何シリーズもやっているので、さすがにかっこいい主人公機はもう作れないだろと勝手に思ってたのですが、ダブルオーガンダムはやっぱカッコよかった!!
あと、なんでこんなに名言を作っていけるんでしょうかね〜。
みなさんそれぞれに名言があると思うのですが、個人的には後半の方で、マリナが追手から逃げている最中、もしものためにと銃を渡される時に言ったセリフ、
「これを持ったら、あの子たちをまっすぐに見ることができなくなってしまう」(うる覚えなのでビミョーに違うかもしれません)がNO.1です。
さらに、時代設定も西暦を使ったり、現実の民族紛争のようなものを取り入れたりと、かなり現実に近いテイストで、私はとても好きでした。
終わり方も、今までのガンダムにはないような、それぞれがそれぞれの道を歩み、いきなり急激に変わっちゃったりとか、逆にこれからがスタートだ!みたいな投げっぱなしではなく、ちょっとだけ変わった感がとても良かったです。
劇場版があるみたいですが、総集編的なものじゃないかぎり、ぜひ見に行きます。
ひとつ気になったことは、EDちょい前に、バックに音楽を流しているのが数話あったのですが、それは別にそれでかまわないのですが、そのままの流れでEDに入る時、いきなり音をぶちっと切ってまたEDのテーマを流すというのがあって、かなり不自然に聞こえてました。
できるなら、EDの前奏が長いヴァージョンを作って、音を切ることがないようにして欲しかったです。
それにしても、日5枠は良作を作ります。
次回作は、くしくもガンダムOOの監督・水島精二さんが、以前手がけて大ヒットした「鋼の錬金術師」の新たなアニメ化。
コードギアス、ガンダムOOと、もはや土6から日5へはしっかり定着したと思われるので、ここらへんで普通のものをやってもいいんじゃないかとも思います。
この上りに上がったハードルをどうクリアしてくれるのか、ぜひ来週から期待して見たいと思います。ただ、マスタング大佐の声が変わったのは少し残念ですがね。。
RPGゲーム原作の作品なので、どの程度面白いものになるのか不安が多かったのですが、結構良かった。
まずは、主題歌ですね。
OPは原作のゲームと同じ、バンプの「カルマ」。
EDは、榎本くるみ「冒険彗星」。
どちらも作品世界に合っていてとても良かった。
できれば、EDをCM挟まずに本編に直接つないでほしかった。そしたら、さらにいい味になっていたのではないでしょうか。
ストーリーも、レプリカとして作られた主人公とそのオリジナルとの絡み、いろいろと考えさせられました。
もはや、RPGと言ったら、日本ではドラクエやFFよりもテイルズの時代が来ているのではないでしょうか。
●「キャシャーンSins」
シリアスなストーリーが展開されていったこの作品。
序盤で見るのを止めてしまった人がいるかもしれませんが、ぜひ最後までみるのをオススメします。
原作は未読で、キャシャーンについては今作が初見だったのですが、終末感漂うどこか重苦しい雰囲気のストーリーで、死ぬ(滅ぶ)ことのないロボットである主人公キャシャーンが、旅をしてロボットや人間の様々な「生」と「死(滅び)」を見ることで、それについて考えていく。
確かに毎回重苦しい雰囲気なので、気軽な気持ちでは見れませんでした。
けど、そこには必死に生きよう、死を迎えようとしている心の輝きがいつもあって、毎回見てよかったなと思わせてくれました。
画・絵コンテ、ストーリー・脚本、音楽・主題歌・声、どれをとっても完成度の高い作品だったと思います。
ちなみに私のオススメは、劇中歌、「A Path」宮原永海です。
●「みなみけ おかえり」
3期目は、OPとEDを入れる時間が一定ではなく、各話が3部構成なのに合わせて、その切れ目に入れてましたね。
OPとEDは2期よりも好みです。
3部構成になった分、各話一つのタイトルで合わせてはいるものの、結構内容がバラバラに感じてしまいました。
それと、1話1話がつながって見えなかった。
今までの感覚だと、何かが起きたら、次の話では前回起きたことが前提にされて話が続いていく、そのような連続性があるものだと勝手に思い込んでしまっているので、ただただみなみけの日常生活を見ていたって感じになっちゃいました。
また原作がたまったら、1クールで見てみたいですね。
●「ソウルイーター」
完全なバトルものかと思ったんですが、結構シリアスな展開も多く、さすがガンガンかなと、個人的には大好きです。
前にも言ったのですが、レイトショーで深夜も流してるからいいものの、月6だけだと、ほんとに子供が見てくれているかどうか、心配になってしまいます。
どちらかというと、私みたいな大きい子供向けなのではないかと。。
内容や主題歌も、結構見ごたえありました。
●「CLANNAD 〜AFTER STORY〜」
ちゃんと最後まで見てて良かった〜。
一期の時の終わり方には、ちょっぴりしっくりこないものがあったので、今回は終わってすっきりしました。
原作のPCゲームはプレイしていないのですが、アニメを見る限り、やはり名作だと思います。
後半は、結構涙腺ゆるみっぱなしでした。
●「続 夏目友人帳」
良かった。OPも良かったし、EDも良かった。
にゃんこ先生は、かわいかったし、井上さんの演技もすごかった。
もちろん神谷さんも良かった。