アニメ業界不振の話
今日、どこかでアニメ業界不振という記事を見ました。
その原因は、DVD販売の不調とか、海外での違法配信とか、いろいろあるようです。
アニメ業界を見ていれば、このニュースもいまさらな気がします。
たぶん、売上ダウンが数字としてはっきり出てきたから、大きなニュースとなったのでしょう。
すでに数年前から、各DVD販売メーカーは、この問題と闘ってきているはずです。
そして、この前の金融危機で状況の悪化がいっそう深刻になったのでしょう。
そもそも不況というよりも、アニメ業界のビジネスモデルが一番問題な気がします。
アニメDVDの売上が、制作にかかわる費用の投資回収の主なものとなっているので、ビジネスとして成り立たせるには、消費者に見てもらって、なおかつ買ってもらわなければならない。
このビジネスモデルって、素人から見ると相当ハードルが高いように感じます。
だって、それだけクオリティの高いものを作らなければいけないからです。
それに、一作品のアニメをそろえるとしたら、各五千〜八千円するDVD(BD)を、6・7本買うことになります。
しかも、丁寧に一月ごとに出るので、発売日にリアルタイムで買っている人は、20〜30代の大人か高校生or大学生でバイト代やお小遣いをすべてつぎ込んでいる人ぐらいでしょう。
正直、私の学生時代には、定期的にアニメDVDを買うことが金銭的な面で不可能でした。
それと、もしかしたらアニメの全体的な質が落ちてきて、番組を見るけれども、買うまでにはいたらないものが多くなってきているのかもしれません。
ま、いきなりビジネスモデルが変わって、見るのにもお金がかかりますなんてことが、すぐに訪れるとは思いません。
けど、それもだんだん夢の中のお話じゃなくなってきているように感じます。
個人的な予想ですが、これからの数年は、制作本数を減らしながらも、逆にクオリティをあげて、なんとかやっていくと思われます。
そんな業界でも、アニメ好きな私としては、もち消費活動をして応援していきます!