言葉と文化とお兄ちゃん♪
言葉は、その言葉を使う人々の文化を反映しています。
たとえば、兄弟、姉妹です。
日本では、兄、弟、姉、妹と、自分から見て、年上か年下か、男性か女性かで呼び方が変わります。
しかし、英語ではbrotherとsister。問題になるのは性別だけ。
これは、日本が人間関係において、年齢による上下をとくに重んじる文化だからです。
なので、brotherやsisterを日本語に訳すとき、そのような年齢の上下関係がわからなければ、兄弟や姉妹と訳すしかないのです。
みなさんも、英語の翻訳で?と思ったことはありませんか。
だって、普段「兄弟いる?」って聞かれて、「兄弟いるよ」って答える人は少ないと思います。
普通は、弟や兄、妹や姉がいると具体的に答えるはずです。
しかし、英語ではここまで詳しいことは求められておらず、さらに突っ込まれて聞かれたら答えればいいのです。
なので、アニメなどで特徴的な、妹が兄に対して使う「お兄ちゃん♪」は、文化の違う外国の方には、ニュアンスも含めて正確にはわかりづらいのです!
この萌えポイントがわからないのは、イタイですよね〜。
妹キャラが出てくるアニメだったら、半分損ですよ。
日本のアニメを見る方は、是非日本語を学んで見て欲しい!
日本語を学べば、妹12人に、「お兄ちゃん♪」、「アニキ〜」、「兄様」など、12通りそれぞれ違った呼び方で呼ばれるあのアニメの良さもわかるのではないでしょうか。
オタク文化が、兄に対する呼称のバリエーションを増やしたような気がしてなりません。